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2004/10/23

執筆者の写真: 川端 マリコ川端 マリコ

今年で20年。

育った地を離れても、見返す震災の写真集、

今年も色々なことを思い出しながら見ています。


人間が造ったものは自然の中ではとても儚く、

一瞬で無くなる恐ろしさは今になっても忘れられません。

そして被災経験を経て、いつかは人に喜んでもらえる、

長く続けられるものづくりをしたいと考えるようになりました。


岐阜に来てから偶然知った手道具だけを使う木工、材料はどこにでもある生木。

世の中がどう変化しても、かばんひとつの道具さえあれば、

インフラや場所関係なく制作を続けられます。

泰然自若のものづくり、地道だけれど私には輝いて見えたのです。


震災当時は学生で、アトリエで織り機を前にシャトルを往復させる日々を過ごしていました。

今は森で斧を持ち生木と向き合う日々。

20年後も変わらず、生木とものづくりを続けられるよう取り組んでゆきたいと思います。




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