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扉をひらく

今年初め、念願のチェロを迎え入れました。

手元のお金でなんとか足りる、中古の一本に出逢ったことがきっかけです。


松脂の残る、古るぼけた弓を丁寧にクリーニングしてゆき現れた光。

指を置く「毛箱」に施された孔雀貝の美しさに目を惹かれました。



「水が織りなした模様」、光を取り戻した孔雀貝のすがたは

蒼く輝き、三島の街に流れる湧水の水面を想起するものでした。



かたちはそれぞれ、しっかりと厚みのある孔雀貝を埋め込み、銀彩を施すことで「水の清らかさ・流れ」「皐月のまばゆい緑」を、

普段は選ばない黒漆で「初夏、緑に落ちる影」をイメージしています。

黒漆はその強さが素材を覆い隠すようでちょっと苦手なのですが、孔雀貝を引き立たせつつ所々にサクラの木地を感じるよう仕上げています。

銀彩はあえて蒔きっぱなし。経年でアンティークの雰囲気が強くなることを想像した仕上げです。

孔雀貝のかたちからデザイン(もちろん設計図はありませんが… )し、彫り込んでゆく作業はさらに頭をフル回転させる楽しいひとときでした。


水に濡れたすがたが最も美しいと感じる、一風変わった作品となりました。

5月16-17日のヴィレッジ三島楽寿園で初展示いたします。

楽寿園のゆたかな緑の下でも、また違った光を放つはず…


・・・


チェロは25年後にバッハの無伴奏第1-3番くらいを弾けるように、がうっすらとした目標です。

過去に木曽でワークショップをした美しいドイツトウヒの森に想いを馳せながら、樹の生む豊かな響きを愉しみマイペースに練習してゆくつもりです。そして軽微なメンテナンスを自分でできるようになりたいなあ。普段扱わない乾燥材と仲良くなるチャンスです。


25年後、リサイタルの際の名はヨーヨーマリコ。これだけは決まっています!笑



森のなかでチェロを弾く巨匠はこちら↓

わたしはこの側で制作したい… !


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All hand-carved spoons made of greenwood
by MARIKO KAWABATA
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